ブランド紹介ウェッジウッド(Wedgwood)

【ブランド紹介】ウェッジウッドってどんなブランド?

ジョサイア・ウェッジウッド

ウェッジウッドってどんなブランド?

ジョサイア・ウェッジウッド

ウェッジウッド(Josiah Wedgwood and Sons)イギリス王室御用達の陶磁器メーカーであり、ジョサイア・ウェッジウッドによって1759年に設立されました。

1759年の創業から現在に至るまで、たくさんの人々に愛される世界的に有名な陶磁器ブランドです。

創設者ジョサイア・ウェッジウッドは、「技術と芸術の融合」を目指し研究と創造を続け、「ジャスパーウェア」、「ポートランドの壺」、「ブラックバサルト」、「クィーンズウェア(クリームウェア)」などの数々の名品を産み出してきました。

ジョサイアの多大な功績により、数々の芸術品は王侯貴族だけでなく、より多くの人が楽しめるようになりました。

【外部リンク】ウェッジウッド(WEDGWOOD) 日本公式サイト

英国陶工の父、ジョサイア・ウェッジウッドとは?

ジョサイア・ウェッジウッド

1730年、英国陶芸の聖地であるストーク・オン・トレントの小さな町バーズレムにて、ジョサイア・ウェッジウッドは四代にわたり陶芸に携わる家の十三人兄弟の末っ子として生まれました。

父親が他界して以降、わずか9歳で小学校を辞め、陶工であった長男の作業場で下働きをはじめました。

その後、12歳で悪性の天然痘に罹り、のちに右脚を切断するという不運に見舞われました。

実家は貧しく、教育も満足に与身体的なえられず、更には、ろくろを足でペダルを踏んで回す陶器職人にとって致命的な身体的ハンディキャップを背負ったジョサイアですが、夢を捨てずに人生に立ち向かっていきました。

その後、ジョサイアは1959年に29歳でウェッジウッド社を設立、一代で一躍欧米の上流社会に注目される企業に成長させました。

特にウェッジウッドを代表する素地である、宝石のようなストーン・ウェア「ジャスパー・ウェア」、乳白色の硬質磁器「クィーンズ・ウェア(クリームウェア)」の2つはとても有名です。

ジャスパーウェアって?

「ジャスパーウェア」の壺
引用元:メトロポリタン美術館 公式HP

ウェッジウッドの代名詞とも呼ばれる「ジャスパーウェア(jasper ware)」は、創始者ジョサイア・ウェッジウッドが宝石のような焼き物を作ろうと四年あまりもの歳月をかけ研究、1万回もの実験の末に1775年に誕生した、釉薬のかかっていないストーンウェア(石のように硬い器の意)です。

マットな質感が放つ上品な風合いと優しい発色、繊細なレリーフ装飾が特徴で、カラーバリエーションもブルー、セージグリーン、ライラック、イエロー、ブラックなど多彩です。

ジョサイアは、完成の喜びをロンドンで働く共同経営者(パートナー)であるトーマス・ベントレーに伝えましたが、その際ようやく編み出したジャスパーの製法と素材の調合が、万一にも外部に漏れるのを恐れ、わざわざ二通の手紙に分けて書いたといいます。

「ジャスパー(碧玉)」とは、緑、黄、青、褐色などの美しい色彩のバリエーションを持つ石英の一種で、ジャスパーの商品名はそこから取った名前です。

マットな質感が放つ上品な風合いと優しい発色、繊細なレリーフ装飾が特徴で、カラーバリエーションもブルー、セージグリーン、ライラック、イエロー、ブラックなど多彩です。

ポートランドの壺(ジャスパーウェア)

「ポートランドの壺(ジャスパーウェア)」

引用元:メトロポリタン美術館 公式HP

また、ジョサイアは1786年から4年の歳月をかけ、古代ローマのカメオ・グラスの傑作「ポートランドの壺」をジャスパーにて再現することに成功。

ポートランドの壺」は、のちにウェッジウッド社の最高の品質を保証するシンボルとなりました。

ポートランドの壺

「オリジナルのポートランドの壺(カメオ・ガラス)」

引用元:大英博物館 公式HP

ちなみに1848年、オリジナルの「ポートランドの壺」は大英博物館での展示中に不心得者により突然破壊されてしまいましたが、その修復の際にジョサイアの複製の壺が役に立ったのは有名な話です。


クィーンズ・ウェアって?

クィーンズ・ウェアのお皿

「クィーンズウェア」の皿

引用元:メトロポリタン美術館 公式HP

クィーンズ・ウェア」とはウェッジウッド社独特の呼び名であり、本来は「クリーム・ウェア」と呼ばれる硬質陶器(アーザンウェア)の事です。

このエナメルを用いたクリーム色の陶器は創設者ジョサイアが美しさと使いやすさを追求して完成させたテーブルウェアであり、独自の研究によりどの工房のものよりもより白く、滑らかで光沢のある釉薬を用いてシンプルかつ上品な陶器に仕上げる事に成功しました。

1765年にシャーロット王妃(イギリス国王ジョージ3世の妃)によって「クィーンズ・ウェア(女王の陶器)」と命名、それ以降「女王陛下の陶工」と名乗る事を許されたウェッジウッドの名前は一躍有名となりました。

ブラック・バサルトって?

ブラック・バサルトの壺

カバー付きの壺(ブラックバサルト)

引用元:メトロポリタン美術館 公式HP

ブラックバサルト(Black basalt)」は、ジョサイア・ウェッジウッドが1768年に完成させた黒いストーンウェア(炻器)です。

当時、貴婦人たちの手をより白く美しく際立たせて見せるとして大流行しました。

「バサルト」とは玄武岩を意味し、文字通り玄武岩のような黒い輝きを放ち、表面を宝石のように研磨することができるという画期的な素材でした。

内側には釉薬が、表面には研磨仕上げが施されています。

なお、ジョサイア・ウェッジウッド は「The Black is sterling and will last foever」(黒は純であり、永遠である)という有名な言葉を残しています。

トーマス・ベントレーって誰?

トーマス・ベントレー

「トーマス・ベントレー(Thomas Bentley)」

引用元:メトロポリタン美術館 公式HP

トーマス・ベントレー(1730~1780年)は、ジョサイアの「生涯の友」として知られる共同経営者です。

リバプールの商人であったベントレーは美術や文学に詳しく博学であり、1762年にジョサイアと出会い意気投合、1769年に共同で新しい工場「エトルリア工場」を開設しました。

1780年に50歳で亡くなるまで、豊富な知識で経営面でも手腕を振るい、ジョサイアを仕事のパートナーと心の友として生涯支えた人物です。

奴隷解放のメダリオンって?

奴隷解放のメダリオン

「奴隷のメダリオン(ジャスパーウェア)」

引用元:メトロポリタン美術館 公式HP

ジョサイア・ウェッジウッドは、実業家として成功しただけでなく、奴隷解放運動を様々な形で支援していました。

中でも有名なのが上記のジャスパーウェアで作られた「奴隷解放のメダリオン」で、メダルには

Am I Not A Man and A Brother ?

「私は、君たちと同じ人間ではないのか、君たちの兄弟ではないのか?」

という奴隷解放運動のスローガンが刻まれています。

メダルは1789年に彫刻家ハックウッドに依頼されて制作され、当時、文化人を中心に多くの人々に浸透していきました。

※参考文献「ウェッジウッド物語(著:相原恭子)」


▲写真はルネッサンスゴールド(ブルー&ピンク)ペアマグカップ

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