ブランド紹介スポード(Spode)

【ブランド紹介】スポードってどんなブランド?

スポード(SPODE)「ブルーイタリアン」カップ&ソーサー

スポードって、どんなブランド?

SPODE(スポード) は1770年にイギリスのストーク・オン・トレントで陶芸家のジョサイア・スポードによって創業され、のちにイギリス4大名窯と呼ばれることとなりました。

1806年にはジョージ4世により、ロイヤル・ワラント(英国王室御用達)の栄誉を得ています。

スポード社の大きな功績は、銅版転写による下絵付け技法の開発と、ファイン・ボーンチャイナの完成の二つが挙げられます。

銅板転写とは

●銅板転写とは

デザインが彫刻された銅板にインクを塗り薄紙に印刷、その薄紙を素焼きした陶磁器に張り付けてデザインを転写する手法であり、1784年頃に開発されました。

この技法により、当時流行していたウィローパターンを用いたブルー&ホワイトの陶器を1790年頃に発表。

これによって、ブルー&ホワイトの陶磁器の絵付けの安定性と生産性が高まりました。


▲参考記事:【ヨーロッパで大ブーム】中国の恋物語「ウィローパターン」って?

ファイン・ボーンチャイナとは

●ファイン・ボーンチャイナとは

ヨーロッパの人々は当時中国の白磁への憧れから各国が陶磁器の白さを追求する研究を行っていましたが、イギリスでは白さの元となるカオリンが手に入らず、代わりに牛の骨灰を粘土に混ぜることで透光性のあるなめらかな乳白色の陶磁器(ボーンチャイナ)を生み出す事に成功しました。

その中でもファイン・ボーンチャイナ骨灰の含有量が50%以上の最高級品を指し、スポード一世の息子であるスポード二世が1842年に完成させたものです。

この二つの偉業によりスポード社は英国陶磁器界に大きな功績を残しました。

また、1816年には、銅版転写技術の集大成と呼ばれるブルーイタリアン(BLUE ITALIAN)シリーズを発表しました。


▲参考記事:「ボーン・チャイナ」って?

「ブルーイタリアン」ってどんなシリーズ?

スポード(SPODE)「ブルーイタリアン」

銅版転写技術の集大成と呼ばれる「ブルーイタリアン(BLUE ITALIAN)」シリーズは、1816年に発表された作品。

ローマ建築の建物と水道橋、牛の水浴びや草を刈る男女が描かれており、古代ローマの伝統的風景をモチーフとしながらも縁取りの文様には伊万里焼の影響が見られ、東洋と西洋の文化が融合されたデザインとなっています。

現在のスポードは?

現在、スポード(SPODE)は英国「ポートメリオン社(Portmeirion)」の傘下となっております。

ポートメリオンはカジュアルテーブルウェアのリーダー的な英国食器メーカー。 

1953年イギリスの北ウェールズの村ポートメリオンで開いた工房がはじまりであり、その後1960年に焼き物のメッカ、ストークオントレントに移転してポートメリオン社を設立。

英国ガーデンの草花をモチーフにした絵柄の「ボタニックガーデン」を1972年に発表、カジュアルスタイルの提案とバリエーションの豊富さで大ヒットし世界50ヵ国に輸出される代表作となりました。

ポートメリオン「ボタニックガーデン」向日葵(ヒマワリ)

▲「ボタニックガーデン」Sunflower(ヒマワリ/向日葵)

スポード(the Spode and Royal Worcester )は2008年に経営破綻し、2009年にポートメリオンはロイヤルウースター、スポードの2つの陶磁器ブランドを買収、傘下に収めています。

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