雑学

【基礎知識】陶器と磁器の違いって?

磁器と陶器の違いとは?

「陶磁器」とは「陶器磁器の総称」であり、この二つは原料や釉薬(ゆうやく)、焼成温度、見た目などの違いによって分類されますが、一番の違いは「原料」です。

陶器には有機物を含んだ土由来の粘土が使われるのに対し、磁器に使用する粘土は有機物を殆ど含まない石由来白色のものが多いです。

陶土にも磁土にも粘土質、長石(ちょうせき)、珪石(けいせき)が含まれていますが、それぞれ割合が異なります。

陶器:粘土質50%(土由来)、珪石40%、長石10%

磁器:粘土質30%(石由来)、珪石40%、長石30%

粘土質:比率が高いとよく粘る柔らかい土となり、低いと硬めでコシの強い土となる。

長石:粘土素地の隙間を繋ぎ、高温で溶けてガラス質になる成分。

珪石:ガラス質になる主成分(割合が高いと硬度が得られる)

陶器の特徴は?

陶器は吸水性のある素地に釉薬(うわぐすり)を施し低温(800〜1200℃)で焼成したもので、透光性がなく水を吸う性質があります。

低めの温度で焼く為に柔らかく、触るとザラザラとしており、叩くと「コン」という低く濁った音がします。

強度としては、重くて割れやすいですが、厚手で熱しにくく、冷めにくいのが特徴なので、お茶や熱い汁ものを入れるのに適しています。

陶器の代表的な焼き物には、美濃焼(みのやき)、瀬戸焼(せとやき)、唐津焼(からつやき)、益子焼(ましこやき)、信楽焼(しがらきやき)、萩焼(はぎやき)などがあります。

磁器の特徴は?

一方で磁器(ポーセレン)は透光性が高く、素地が緻密なため吸水性がありません。

薄手の磁器を光にかざすと、薄らと透けるのを確認できます。

見た目は滑らかで白く、触るとツルツルしており、叩くと「キン」と高めの打音がするのが特徴です。

また、一般的に透明の釉薬が掛かっており高温(1200〜1400℃)で焼成されます。

何故高温で焼くのかというと、磁器の方がガラスになる成分(長石)を多く含む為に、より高温で時間をかけて焼く必要があるからです。

強度としては、軽くて固いのが特徴ですが、薄手のため熱を伝えやすく、冷めやすいので熱い汁ものやお茶などは陶器と比べると冷めやすいというデメリットがあります。

一方で、油分や水気を通しにくいため、生ものや揚げ物などの盛り付けに適しています。

磁器の有名な焼き物には有田焼(ありたやき)、伊万里焼(いまりやき)、九谷焼(くたにやき)、砥部焼(とべやき)、波佐見焼(はさみやき)などがあります。

ちなみに、ボーンチャイナは磁器の一種に含まれます。

まとめ

陶器と磁器の一番大きな違いは「原料であり、陶器は「が、磁器は「が主な材料です。

原料が異なる事により、見た目や手触り、耐久性、保温性などの特徴がそれぞれ異なります。

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