雑学

【基礎知識】「ボーンチャイナ」って?

牛の骨

「ボーンチャイナ」って?

ボーンチャイナ」とは、白さと独特の透明感を出すために骨灰(牛の骨)を含有した、イギリスを代表する高級磁器の事です(「骨灰磁器」とも呼ばれています)

ボーン」とは「生まれる(Born)」の事ではなく「骨(Bone)」の事を指しチャイナ(China)」は「磁器」の事を指しています

※「チャイナ」と言っても「中国製」を意味している訳ではなく、中国で生まれた技術である事から「チャイナ=磁器」という意味で広く使われています。

ボーンチャイナの歴史

17世紀のヨーロッパでは、上流貴族の人々が中国や日本から輸入されてくる白く輝く磁器に夢中になっていたとされ、磁器は当時「白の黄金」と呼ばれる程価値の高いものであったといいます。

貴族達は同じように白く輝く磁器を自国で作り出そうとし、ヨーロッパではドイツがいち早く磁器焼成に成功しました。

磁器の原料には「カオリン」と呼ばれる鉱物が必要不可欠であり、その後、カオリンを手に入れる事の出来た国からそれぞれの磁器焼成が始まっていきました。

ところが、イギリスでは良質なカオリンを採取する事が出来ず、試行錯誤の上、1784年にボウ窯のトーマス・フライが比較的入手し易い牛の骨灰を陶土に混ぜて良質の磁器を作ることに成功

そして、イギリス独自の高級磁器である「ボーンチャイナ」が誕生したのです

ボーンチャイナの特徴

現在では、動物の骨からゼラチンなどを製造する際に副生成物として採れる骨灰の主成分である「リン酸三カルシウム」が使用されています。

ボーンチャイナは高級ブランド食器の代名詞となっていますが、その強く結びついた結晶構造のために一般的な磁器に比べ実は強度は高いといいます。

ボーンチャイナの定義は国によって異なりますが、原料に含まれるリン酸三カルシウムの含有量によって定義され、多く含まれる程、美しく均一な形状にする事は難しくなるといいます(一般的な磁器は焼成時に約7%収縮しますが、それに対しボーンチャイナは約20%も収縮するそうです)

「ファインボーンチャイナ」って?

「ボーンチャイナ」の中でも骨灰の含有量が50%以上の最高級品を「ファイン・ボーンチャイナ」と呼び、スポード社の創設者スポード一世の息子であるスポード二世が1842年に完成させました。




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